許可降りず 続編
おととい、I婦人科に行って「排卵日だよ」と教えてもらったものの、夫がダメだった。
昨日、「ワンチャンあるか」と思っていたもののダメ。
「ダメ」と言われた夜は、朝が来るのが怖い。
夫の寝息にも気持ちはざわつく。
数字を数えて、気持ちを落ち着かせ、何も考えないように眠る。
朝起きると、リビングのエアコンはつけっぱなし。
台所には黒アリの行列(これは今年の夏頃から、最近減ってきたと思ったのに)。
2人分の麦茶を入れたとき、なんだか気持ちもあふれてきて、ついコップを横にする。
麦茶を拭きながら、夫が「どうした」と起きてきた。
どうもしないぜ。イライラしてるだけだぜ。
ああ、なんだろう、毎月。と思っていて。
子供を作りたいと思ったのが遅すぎたのか。というような問答は常にしてしまう。
とりあえずは、夫が太り過ぎていて、ものぐさになってしまい、機動力が落ちていることが原因と思っている。あのデブ野郎。バイキングにばかり行きたがる。
ご褒美をあげられるほど、あなたは家で働いていない。会社からは相応の給料をもらっているだろう。
ソファーでトドのように横になりスマホをいじり、食事の量が少ないとアイスとスナック菓子をまたトドのようなポーズで食べ、大きく垂れたお腹を持ち上げる。
本当に、何が楽しくて生きてるのだろう。自分が醜くなっていく姿をなにも思わないのか。
じゃあ、なんで結婚していられるの、というと、本当はどうでもいいのだ。
ただ、今はイライラしているだけ。
人工受精って、だれでもやってもらえるかなあ。性行為なしで子供ができるなんて、夢みたい。いや、それが現代医療。